
株式会社TJ
就労継続支援B型事業所 PLUS ULTRA代表
サービス管理責任者 安井貴仁
行政関係の職務に12年間従事したのち、福祉の分野へと活動の場を移し、これまで7年にわたって福祉事業に携わってきました。就労支援の領域では、就労継続支援A型・B型の立ち上げ段階から参画。2020年から2025年までの5年間で5つの事業所の開所に関わり、地域における働く場づくりを進めてきました。現在はサービス管理責任者として、利用者一人ひとりへの支援と事業運営の両面を担い、現場で培った知見をもとに本記事を監修しています。
代表「就労継続支援B型の工賃だけで生活できるかな?」このように悩まれる方は少なくありません。
特にひとりで暮らしている利用者さんからすると、最も気になるのがお金に関することだと思います。この記事では就労継続支援B型の工賃や能力給の仕組みから、最低賃金との関係、生活保護や障害年金・グループホームとの併用、アルバイトとの両立まで、「生活をどう成り立たせるか」という視点で整理してみました。
その上で、名古屋市で利用者さまアンケートでも好評いただいている、名古屋トップクラスの工賃の高さにこだわる当事業所、「就労継続支援B型プルスウルトラ」も紹介もできたらなと思います。
就労継続支援B型だけでは生活できないって本当?
正直、そう思われても無理はないかと思います。結論からお伝えすると、就労継続支援B型の工賃「だけ」で生計のすべてをまかなうのは、多くの人にとって難しくなります。厚生労働省の調査では、B型事業所の全国平均工賃月額はだいたい2万2千円と公開されています。
これだけで家賃や生活費をすべて賄うのは現実的に無理かと、、、。
ただし、これは「B型では生活できない」という意味ではありません。
実際には、多くの利用者が工賃に加えて、障害年金や、必要に応じて生活保護、家族からのサポートなどを組み合わせて生活を成り立たせているんですね。つまり、B型の工賃は「生活のすべてを支える収入」ではなく、「生活を支える収入のひとつ」として位置づけるのが正しい考え方だと思っています。
だからこそ、就労継続支援B型を利用しながら「どうやって他のところの収入を組み合わせるか」を知っておくことがポイントとなってきます。少しB型の話をしますね。
就労Bの工賃や能力給について
就労継続支援B型で受け取るお金は「給料」ではなく「工賃」と呼ばれます。雇用契約を結ばずに利用するため、生産活動で生み出した成果に対して支払われる対価が工賃です。
工賃の決め方は各事業所によって異なりますが、だいたい型が決まっています。
- 時間制(時間単価×作業時間):通った時間に応じて工賃が決まる仕組み。
- 出来高制(作業量・成果に応じた能力給):こなした作業量や成果に応じて工賃が加算される仕組み。
- 両者の組み合わせ:基本となる部分に加えて、頻度や作業量に応じた能力給を上乗せする仕組み。
能力給を取り入れている事業所では、「頑張った分が工賃に反映される」ため、利用者さまのモチベーションにつながりやすいという特徴がありますね。ただ、、、体調、メンタルに波がある人のことを考えると出来高制だけでは不公平なようにも思えます。
特に作業量と時間給を組み合わせている事業所は作業量だけで不公平にならないように工賃制度を決めているところが多いです。工賃の仕組みは事業所ごとに違うため、見学の際に「どのように工賃が決まるのか」を確認しておくと不安要素を削れます。
就労継続支援B型の最低賃金ってどうなってるの?
工賃の金額を見て、「え!?最低賃金より低いじゃん!」と驚かれる方もいるかもしれません。その理由を今から解説していきます。
就労継続支援B型というのは最低賃金の保障がありません。
最低賃金を定めた最低賃金法は、雇用契約を結んで働く人に適用される法律です。B型は事業所と雇用契約を結ばずに利用するため、受け取るのは「賃金」ではなく「工賃」となり、最低賃金の対象外になってしまうんです。
これだけ聞くとマイナスに捉えてしまう方もいますが、メリットの方が大きいように感じます。
というのも、雇用契約がないからこそ、勤務日数や時間を本人の体調に合わせて柔軟に調整でき、「週に何日、何時間働かなければいけない」というノルマがありません。体調に波がある人や、まずは生活リズムを整えたい人にとっては、この柔軟さが大きなメリットになってきます。
たとえば、前職でパワハラを受けて精神障害を患ってしまった会社員の方がいたとします。もう辛くて会社にも行けませんし、転職してもまた同じされたらどうしようと不安な気持ちでいっぱい。夜も泣いてばかりいます。働く自信も失ってしまいました。「どうせ俺なんて・・・」と思っているかもしれません。
そんな人がいきなり雇用契約を結んで決められた通りに仕事し続けることが可能か?
と言ったら難しいと思うんですよ。だから就労継続支援B型で徐々にメンタル面や体調を回復させつつ、利用する日数も調整して、復職できる自信がもてるようになったり、新しいスキルを身に着けたりして、体制が整ってきてからB型から雇用契約のあるA型や一般就労へとステップアップしていくのが現実的なんじゃないかなと考えてます。
生活保護を受けながら就労Bは利用可能?
生活保護を受けてるけど、就労継続支援B型は利用できるのか?と気になりますよね。
結論を言うと、利用できます。
当事業所プルスウルトラでも、生活保護を受けながら利用されている方もいますので、安心してください。
ただ、注意点として、B型で得た工賃は生活保護上の「収入」として扱われます。
といっても、得た工賃がそのまま保護費から差し引かれるわけではなくて、働いて得た収入には勤労控除などの控除が適用されます。つまり、一定額までは手元に残る仕組みになっているので、「働いても手取りが全く増えない」というわけではありません。
具体的な控除の金額や取り扱いは、世帯の状況や自治体によって異なってきます。
生活保護を受けながらB型を利用したい場合は、事前に担当の相談員に話を聞いてみたり、当事業所を利用検討の場合はそのままプルスウルトラに相談してもらっても大丈夫です。


就労継続支援B型は障害年金と併用できる?
また生活保護と同じくらい聞かれるのは、「障害年金をもらってるけど利用できますか?」という質問です。
結論を言えば、併用可能です。
障害年金は障害によって生活や仕事が制限される人に支給される年金で、B型の工賃とは別のものとして受け取れます。プルスウルトラを利用してる多くの方が「障害年金+工賃」を生活の土台にしています。
また、参考として記載しておきますが、障害基礎年金の月額の目安は以下です。(令和6年度・新規裁定の場合)。
| 区分 | 年額の目安 | 月額の目安 |
|---|---|---|
| 障害基礎年金1級 | 約102万円 | 約8万5千円 |
| 障害基礎年金2級 | 約81万6千円 | 約6万8千円 |
上の表は障害基礎年金の金額で、厚生年金に加入していた期間に初診日がある場合は、障害厚生年金が上乗せされることがあるんですね。たとえば、障害基礎年金2級で月約6万円台を受け取りながら、B型で月約2万2千円台の工賃を得れば、合わせて月約8万円前後という計算になります。ここにグループホームの家賃補助や、必要に応じた生活保護などを組み合わせることで、生活の見通しを立てやすくなります。
障害年金の受給には初診日や障害の状態などの要件があり、金額も年度によって見直されます。受給を検討している場合は、年金事務所やお住まいの市区町村の窓口、社会保険労務士などに相談してみるのもいいかもしれません。
グループホーム併用も大丈夫?
就労継続支援B型は、グループホーム(共同生活援助)とも併用できます。グループホームは「住まい・生活の場」を、B型は「日中の働く場」を提供するサービスで、役割が異なるため自然に組み合わせられます。
夜と朝は支援員のいるグループホームで安心して過ごせますし、日中はB型事業所に通って作業を行う。このような生活を送る人は多く、生活面と就労面の両方をそれぞれの専門の支援で支えてもらえるのが強みです。費用面でも、サービス利用料には世帯の所得に応じた負担上限があり、複数のサービスを使っても上限額の範囲内に収まる仕組みです(家賃・食費などの実費は別途)。
併用の手続きはサービスごとに支給決定が必要になるため、相談支援専門員と相談しながら、サービス等利用計画に両方を盛り込んで進めるとスムーズです。
就労継続支援B型に通いながらアルバイトはできる?
先に答えを言うと、「できなくはない」といったところでしょうか。特例として認められるケースがあるからです。基本的に収入を得るとサービスが利用できなくなってしまうのですが、そこは相談員や行政の窓口と話してみると答えが出てきます。
「◯◯円までなら稼いでも大丈夫です」という答えが得られます。
「B型に通いながら、もう少し収入を増やしたい」と考えて、アルバイトとの両立を気にする方は多いですからね。法律で一律に禁止されているわけではなく、B型に通いながらアルバイトをしている人もいますので。ただ、いくつか注意してほしいことがあります。
- 事業所・自治体の方針を確認する:B型の利用要件や考え方は地域・事業所によって異なるため、アルバイトをする場合は事前に相談しておいた方がB型を利用する際にスムーズに運びます。
- 体調とのバランスを考える:B型はそもそも「無理のないペースで働く」というコンセプトなので、アルバイトを詰め込みすぎて体調を崩してしまったら意味ないですよね。
- 障害年金や生活保護への影響に注意する:アルバイトの収入は、生活保護の収入認定に関わったり、障害年金の更新時の確認(障害状態の再認定)に関係してくるので覚えておいてくださいね。
B型を利用しながら、アルバイトが無理なくできるようになってきたという状態になれば、体調やメンタルが安定してきた証拠でもあります。ここまでくると、将来的に雇用契約を結ぶ就労継続支援A型や一般就労を目指すという選択肢が生まれてきますね。
なんにせよ、ただ収入を増やすことだけを考えるのではなく、まずは自分の体調・メンタルと国の利用できる制度の両方をふまえて、支援員や相談支援専門員と相談しながら進めるのが安心かなと思います。
名古屋市で工賃が高い就労継続支援B型を探している方へ
ここまで読んでもらって、なんとなくわかってもらえたと思いますが、B型利用だけでは生活はできないに等しいです。なので、工賃が高い事業所を選ぶことは、生活のゆとりや働くモチベーションに大きく関わってきます。だからこそ、同じ「通う」なら、工賃の高い事業所で働きたいと考えるのは、ごくごく当たり前のように思えますね!
さてさて、名古屋市内で工賃の高い就労継続支援B型を探している方には、就労継続支援B型事業所PLUS ULTRA(プルスウルトラ)をひとつの選択肢として紹介できればなと。プルスウルトラは、利用者さまからのアンケートでも多くの方が回答しているように、工賃は高いと自負しています。


もちろん、大切なのは金額だけではありません。プルスウルトラでは、一人ひとりの体調や障害特性に寄り添いながら、無理のないペースで働けることを大切にしています。その上で、頑張った分が工賃につながるような作業や仕組みを用意し、「自分のペースで、やりがいを感じながら、しっかり工賃も受け取りたい」という思いに応えられるように取り組んでいます。
具体的にどのくらいの工賃が見込めるのかは、工賃モデルケースと作業内容を紹介した記事でチェックできますので、参考にしてみてください。


この記事を読んでもらえば、だいたい、どの作業内容で、どのくらいの工賃になるのかイメージを掴めるはずです。。
障害年金やグループホームなどと組み合わせながら、「自分に合った働き方で、できるだけ安心して生活を組み立てたい」と考えている方は、まずは見学や相談から気軽に始めてみてください。
就労継続支援B型を賢く利用する方法
就労継続支援B型の工賃「だけ」で生計のすべてを支えるのは難しいというのが現実です。しかし、B型は雇用契約を結ばないため最低賃金の保障はない一方で、体調に合わせて柔軟に働けるという大きなメリットがあります。そして、障害年金や生活保護、グループホームなどと併用しながら、生活全体を組み立てていくのが現実的な考え方です。
そのうえで、工賃の高い事業所を選ぶことは、生活のゆとりや働くやりがいにつながります。名古屋市で工賃の高いB型を探している方は、工賃の水準とあわせて、作業内容や雰囲気、通いやすさなども含めて、自分に合う事業所をじっくり選んでみてください。プルスウルトラも、その選択肢のひとつとして、見学や相談をお待ちしています。
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